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メチオニン業界の世界シェア、業界ランキング、市場規模の情報。ドイツのエボニク、フランスのアディセオ、米国のノーバス(三井物産子会社)、日本の住友化学が世界4大メーカーです。


メチオニンとは

メチオニンは、鶏、豚、牛などの家畜が成長の促進に必要となる飼料添加剤(必須アミノ酸の一種)となります。特に鶏の成長に効果的と言われています。動物の体内では生成することができず、また、トウモロコシ等を主原料とした飼料は、メチオニンが不足していることが多いため、外部からの摂取が必要となります。メチオニンを生成するためには高度な技術が求められるため、大手メチオニンメーカーによる寡占的な市場です。今後、新興国の経済成長が続き、食肉の需要も増加すると予想されるため、特に宗教的なアレルギーの少ない鶏肉の育成を促進させるメチオニンへの需要は高まっています。


世界シェア

メチオニン業界の世界シェア1位は、ドイツの化学メーカー大手であるエボニク社となります。同社は1950年代から、メチオニンの生産を継続的に行っています。世界2位は、フランスのアディセオ社となります。現在は、中国のケムチャイナの中核企業であるブルースター傘下となっています。3位は、三井物産の子会社である米国のノーバス社です。4位には、日本の住友化学となっています。

出所:メチオニンの世界ランキング



世界市場規模

メチオニンの世界の市場規模は金額ベースで約5000億円程度と推計されています。今後の世界、特に新興国における需要の増加が見込まれ、2022年までの成長率は年間5~6%程度と見込まれています。地域別ではアジアにおける需要の増加が最も大きくなっています。

参考書

本ページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしています。

日本食品成分表2018 七訂 電子版付(本表・アミノ酸成分表・脂肪酸成分表・炭水化物成分表) [単行本]

トコトンやさしいアミノ酸の本 (今日からモノ知りシリーズ) [単行本]

アミノ酸の科学と最新応用技術 (食品シリーズ) [単行本]

業界の動向

Evonik(エボニク)
R.A.G.(Ruhrkohle Aktiengesellschaftの略)、Degussa(デグサ、Deutsche Gold‐ und Silber‐Scheideanstalt)が経営統合して誕生したドイツを代表する化学メーカー。デグサはダウ・ケミカル(現在のダウ・デュポン)に買収されたRoehm &Haas(ローム&ハース)と同根のRoehm(ローム)、戦前ドイツの化学コングロマリットI.G.Farben より分離をしたHuels(ヒュルス)等が経営統合して誕生。アニマルニュートリション(動物用栄養品)、ヘルスケア、コスメ用成分、分離膜、機能性化学品等の分野で事業を展開する。


Adisseo(アディッセオ)
Marcel Lingot氏によって設立されたフランスに本拠をおく1939年に設立された老舗化学品メーカー。当初の社名はAlimentation Equilibrée。2006年に、中国の国営石油会社の一角である中国化工集団(CNCC 、ChemChina)傘下のブルースター(藍星社)によって買収される。2016年に上海証券取引所で株式を公開。


ノーバス(Novus)
1991年に三井物産と日本曹達が共同で米モンサント社の飼料添加物事業を買収して設立した企業。出資比率は三井物産80%、日本曹達20%。(出所:三井物産ホームページより引用)


住友化学
総合化学メーカー。メチオニンは稼ぎ頭の商品で、愛媛工場で生産を行っている。2016年には、増産計画を発表。
増強規模は年産約10 万トンで、増強後の生産能力は既存設備とあわせ年産約 25 万トンになります。(出所:住友化学)