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紙幣印刷業界の世界シェア、業界ランキング、市場規模の情報。デ・ラ・ルー、オベルチュール・フィドシェール、ギーゼッケ&デブリエント、クレイン、オレル・フュズリ等の紙幣印刷会社大手の動向も掲載。


紙幣印刷とは

日本の場合は、紙幣は独立行政法人である国立印刷局が印刷をしていますが、英国、ユーロ圏、新興国等では紙幣印刷は外部の印刷会社へ委託されています。ホログラムや特殊インキ等で偽造防止技術を高める一方で、新興国等では印刷コストをできるだけ下げるニーズがあります。日本の場合では、1万円札の印刷コスト等かかる費用は約22円と言われております。


世界シェア

紙幣印刷の分野での世界シェア1位は、イギリスのデ・ラ・ルーとなります。同社は、150種類以上の紙幣の印刷を行っています。2位は、ドイツのギーゼッケ&デブリエントです。ユーロ紙幣の印刷で強みを持ちます。3位は、フランスのオベルチュール・フィドシェール、4位は、米国の自動販売機大手であるクレイン子会社である、クレイン・カレンシー、5位は、スイスのオレル・フュズリとなります。

出典:紙幣印刷の最新世界ランキング



世界市場規模

紙幣の発行枚数は、2017年は1720億枚となっております。年3~5%の成長が今後4年間で予想されています。発行枚数のうち約11%が民間の印刷会社にアウトソースされています。

出典:紙幣印刷の世界市場規模



参考書

このページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしています。

現金の呪いーー紙幣をいつ廃止するか? [単行本]

コインと紙幣の事典 (「知」のビジュアル百科) [大型本]

銀行券にみる近現代世界の国々 [単行本]


紙幣印刷会社の動向

デ・ラ・ルー(De La Rue)
イギリスに本拠を置く紙幣印刷会社の世界大手。150種類以上の紙幣を印刷する実績を持つ。イギリス紙幣をはじめとして、イラク中央銀行、グアテマラ銀行、ケニア中央銀行、スリランカ中央銀行、フィジー準備銀行、マケドニア共和国国立銀行、マン島政府等向けに紙幣を印刷。紙幣印刷以外にも、下図の通り、紙幣用の紙の製造、パスポート等の公的な書類、偽造防止用透かし、ホログラム、本人認証、製品認証、紙幣分別器(紙幣カウンター)等を手掛ける。図1

デ・ラ・ルーの製造拠点は、英国と欧州を中心にケニヤやスリランカにも拠点を有する。DLS map
(出所:デ・ラ・ルーホームページ)


ギーゼッケ アンド デブリエント(Giesecke&Devrient)
ドイツに本拠を置く紙幣印刷大手。ユーロ紙幣の印刷を手掛ける。紙幣印刷以外にも、通信、電子決済、乗車券、健康保険証、ID、ロイヤルティ、 マルチメディアなどのアプリケーションやインターネットセキュリティ(PKI)に向けたスマートカード、システム、ソリューションを供給。(インフィニオンHPより引用)


オベルチュール・フィドシェール(Oberthur Fiduciaire)
フランスに本拠を置く紙幣印刷大手。Savareファミリーが所有する。2008年にネットワーク接続、認証、決済を保護する組み込みデジタルセキュリティを展開するオベルチュール・テクノロジーズを分社化。同社は、投資ファンドの傘下となり、2017年にはフランスの防衛大手サフラン(Safran)が展開するセキュリティ事業Safran Identity and Security(Morpho、モルフォ)と経営統合を行い、IDEMIA(アイデミア)が誕生。


Crane Currency(クレイン・カレンシー)
米国に本拠を置く紙幣印刷会社。主に米ドルの印刷を手掛ける。
親会社は米国の工業部品メーカーであるクレイン。同社の事業は4部門で構成。航空宇宙・電子機器部門は、航空宇宙と電子機器の2グループから成り、航空機着陸システムや燃料流量計などを製造。機能素材部門は、ファイバーグラス強化プラスチックパネルを製造。商品化システム部門は、自動販売機や両替機などを販売。流体処理部門は、水処理システムなどの設計、製造、販売に従事。(出所:ヤフーファイナンス)


オレル・フュズリ(Orell Füssli )
スイスに本拠を置く紙幣印刷会社。スイスフランの印刷を行う。スイス証券取引所に上場。