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農薬業界の市場規模と世界ランキングと世界市場シェアや世界大手農薬メーカーの情報。伝統的に農薬ビッグ6といわれるモンサント、バイエル、ダウ、デュポン、バスフ、シンジェンタが大手でしたが、2015年以降のバイエルによるモンサント買収、ダウとデュポンの経営統合、ケムチャイナのシンジェンタ買収等によって業界順位が大きく変動しています。




農薬メーカーの世界市場シェア

バイエルによるモンサント買収後の農薬メーカーの世界市場シェア・ランキング1位はシンジェンタを抜いてバイエル・モンサント連合になります。デュポンが除草剤や殺虫剤事業の一部を同業のFMCに売却することで、ドイツのバスフとダウ・デュポンがシンジェンタとバイエル・モンサント連合を追う形になっています。

2015年と2016年に起きた再編によって、農薬メーカービッグ6が支配していた2016年当時の農薬業界の世界シェアから様変わりしてしまいました。


農薬業界の再編

農薬業界の再編の歴史のページには、バイエル、シンジェンタ、バスフ、モンサント等の世界大手農薬メーカーの業界再編が時系列でまとまっています。


農薬業界の市場規模

大手10社で市場シェアのほぼ9割程度を占める寡占的な市場。近年ジェネリック農薬メーカーが売上高を伸ばしています。世界の農薬の市場規模は概ね5兆円から6兆円程度と推計されます。
2015年以降に農薬メーカーのビッグ6の中でも再編が起こり、シンジェンタ、バイエル・モンサント、バスフ、ダウ・デュポンのトップ4にFMCを加えたトップ5とその他の農薬メーカーの差が大きくなりつつあります。


農薬の種類

農薬は、大きく除草剤(herbicides)殺虫剤(insecticides)殺菌剤(fungicides)消毒薬(disinfectants)に分かれます。これらの農薬の中では除草剤の割合が市場規模としては最も大きくなっています。除草剤は、シンジェンタ、バイエル・モンサント、バスフ、ダウ・デュポンが寡占する市場となっています。


農薬業界研究のための参考図書

農薬業界のページは以下の書籍を参考させて頂き作成しております。

農薬概説 2016 [単行本]
農薬ハンドブック 2016年版 [単行本]
モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業 [単行本]
新版 ピシャッと効かせる農薬選び便利帳 [単行本]
農薬の科学―生物制御と植物保護 [単行本]
農薬学 [単行本]


世界の主要な農薬メーカーの動向

Syngenta(シンジェンタ、スイス)
http://www.syngenta.com/
世界的な種子・農薬メーカー。2000年Novartis(ノヴァルティス)の農業部門とZeneca(ゼネカ、アストラゼネカの前身)の農業部門が合併して誕生。2016年に中国の国有科学メーカーの中国化工集団(ケムチャイナ)が買収を発表。ケムチャイナは2015年にイタリアの名門タイヤメーカーのピレリを買収するなど、海外展開に積極的。ケムチャイナとシンジェンタの買収ケーススタディはこちら


Bayer AG(バイエル、独)
世界的な医薬品メーカー。農薬部門は医薬品事業と双璧。2016年にモンサントに対し買収を提案。
バイエルによるモンサント買収のケーススタディ


BASF(バスフ、独)
http://www.basf.com/group/corporate/en/
世界最大級の独化学メーカー。農薬事業も強い。


Dow AgroSciences(ダウ・アグロサイエンス、米)
http://www.dowagro.com/jp/
世界大手の化学メーカーDow Chemicalの子会社。米Rohm and Haas(ローム・アンド・ハース)を2001年に買収し、農薬事業へ参入。2015年にデュポンと経営統合を発表。


Monsanto Company(モンサント、米)
http://www.monsanto.com/pages/default.aspx
1901年設立の種子・農薬専業大手。除草剤ラウンドアップは除草剤の定番商品。2016年にバイエルがモンサントに買収を提案。


E.I du Pont de Nemours(デュポン、米)
http://www.dupont.com/
世界最大級の化学メーカー。農薬事業も強い。2015年にダウとの経営統合を発表。2017年に除草剤や殺虫剤事業の一部をFMCへ売却。


Adama Agriculture Solutions(アダマ)
旧Makhteshim Agan(マクテシム・アガン、イスラエル)。世界最大のジェネリック農薬。中国化工集団(ケムチャイナ)傘下。


Nufarm(ニューファーム、豪)
http://www.nufarm.com/
豪州メルボルンに本拠を構える大手農薬メーカー


FMC(エフエムシー、米)
http://www.fmc.com/
米大手農薬メーカー。ソーダ灰等の生産も手掛ける。ジェネリック農薬に強み。2014年にオランダ殺虫剤大手のcheminova(ケミノバ)を買収。2017年にデュポンより除草剤、殺虫剤の事業を買収し、デュポンに栄養食品や薬品添加剤事業を売却(資産交換)を実施。


UPL(United Phosphorus Limited、ユーピーエル、印)
http://www.upl-japan.co.jp/jp/company/
インド最大のジェネリック農薬メーカー。


住友化学
http://www.sumitomo-chem.co.jp/
日本の大手化学メーカー。2016年にインドの農薬メーカー第5位のエクセル・クロップ・ケアを買収するなど世界展開に積極的。


アリスタライフサイエンス
機能性化学や農薬事業を手掛けるプラットフォーム・スペシャルティ・プロダクツ・コーポレーション傘下の農薬メーカー。元はトーメンと ニチメンの農薬事業。プラットフォーム・スペシャリティ・プロダクツはハンダ材料メーカーや基板表面処理剤メーカーも傘下に保有。