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ダウとデュポン経営統合後の化学業界の世界市場シェアや市場規模、2007年以降の業界ランキング推移についてのまとめ。BASF(バスフ) 、Dow Chemical(ダウ・ケミカル) 、Sinopec(シノペック)、SABIC(サウジ基礎産業公社)等の 世界の主要化学メーカーの動向も掲載しています。




化学業界の世界市場シェア

化学業界の世界市場シェア・ランキングによればダウケミカルとデュポンの経営統合後のダウ・デュポンがドイツの誇るBASFを抜いて世界市場シェアのトップになりました。機能性化学よりも市場規模の大きい石油化学系の化学メーカーの市場シェアが大きいことが特徴です。


化学業界の世界ランキングの推移

化学業界の世界ランキングの推移に2007年以降の化学業界の世界ランキングの推移が掲載されています。シノペックやSABICの順位のランキングがあがってきています。


世界の化学メーカーの売上高ランキング(2017年)

化学メーカーの世界大手の売上高ランキングでは、売上高の世界1位はドイツのBASFとなっています。ダウとデュポンの統合会社の売上高の単純合計は、BASFの2017年の売上高を上回っており、2018年には首位が入れ替わる可能性があります。2位には中国のシノペック(中国石油化工集団)がつけています。3位には米国のダウケミカル、4位にはインドのコングロマリットのリライアンスグループとなっています(リライアンスグループの売上高には化学事業以外の売上高も含まれていると思われます。)
5位にはイタリアのピレリや農薬・種子大手のシンジェンタを買収した中国政府系のケムチャイナ(中国化工集団、China National Chemical Corporation)となっています。6位にはサウジアラビアのSABIC、7位には日本の三菱ケミカルが順位をあげています。8位、9位には石油メジャーの石油化学メーカーであるライオンデルバセルとイネオスがつけております。10位にはドイツのバイエルが入っています。これらの順位には、化学事業の売上高が含まれていて、純粋な化学部門の売上高でないことに留意が必要です。エクソンモービルやロイヤルダッチシェルの石油化学事業はランキングに含まれていません。


世界の石油化学メーカーを除く化学メーカーの売上高ランキング(2017年)

石油化学由来の化学メーカーを含めると、どうしても売上高の上位陣を占められてしまいます。石油化学以外の化学事業も展開している化学メーカーのランキングをみると、1位にBASFは不動ですが、2位にダウ、3位に三菱ケミカル、4位にはデュポン、5位は住友化学となっています。


化学業界の世界市場規模

世界の化学業界の市場規模は約500兆円から600兆円と推計されます。

出典:化学業界の世界市場規模




化学業界の再編の歴史

化学業界の再編の歴史のページでは、バスフやダウケミカル等の世界大手化学メーカーの合併や買収を時系列でまとめています。


化学産業を一言でいうと?

その中で、もし簡潔に分けるとすれば、汎用化学と機能性化学という切り口であろう。汎用化学は成熟化技術に基づき大規模設備投資による大量生産が可能となった製品コスト重視の化学、機能性化学は最新技術を追求するための研究開発投資が必要な品質や機能重視の化学という区分けである。

出典:化学産業とは



化学を製品で分類しますと、石油化学製品、合成樹脂、粘着素材、肥料農薬、火薬、医薬中間体、合成繊維、化粧品、油脂、合成ゴム、電子材料、塗料・インキ接着剤酸化チタン等の広範囲にわたります。


化学業界を俯瞰する際に参考になる書籍

化学業界のページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしております。

10分でわかる化学業界 [Kindle版]

図解入門業界研究最新化学業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版] (How-nual図解入門業界研究) [単行本]

化学〈2018年度版〉 (産業と会社研究シリーズ) [単行本(ソフトカバー)]


世界の主要な化学メーカーの動向

BASF(バスフ)
1865年に設立された世界最大級の独化学メーカー。BASFとはバーデン・アニリン・ウント・ソーダ(Badische Anilin- und Soda-Fabrik)の略。


Dow Chemical(ダウ・ケミカル)
米国に本拠を置く世界最大級の総合化学メーカー。ユニオンカーバイド(Union Carbide)やローム・アンド・ハースの買収を通じて事業を成長。2015年に米同業のデュポンと経営統合。
ダウケミカルとデュポンの経営統合のケーススタディ


Sinopec(China Petrochemical Corporation、シノペック)
中国国営の総合エネルギー会社。ペトロチャイナの親会社である中国石油天然気集団公司 (CNPC)と中国海洋石油総公司(CNOOC)と並ぶ中国国有石油開発会社の一角。


Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)
英蘭石油メジャー。石油分野においてはエクソン・モービル、BPと覇権を競う。石油化学を中心に化学分野でも大手。


SABIC(サウジ基礎産業公社)
サウジアラビア政府傘下の大手化学メーカー。産油地との距離感を生かし、石油化学や製鉄、肥料の基礎化学分野では中東で断トツ。サウジ証券取引所に上場。


Exxon Mobil(エクソン・モービル)
米に本拠を置く石油メジャー。1999年にエッソとモービルが合併して誕生。石油化学分野でも圧倒的な存在感。


Formosa Plastics(FPG、台湾プラスチックグループ)
1954年に設立された台湾最大の化学メーカー。


LyondellBasell Industries(ライオンデルバセル)
Royal Dutch ShellとBASFの合弁会社であるポリオレフィンポリマーのBasell社がAccess Industiries傘下のライオンデルに買収され設立された総合化学会社。石油化学分野に特化し、規模拡大を追求する戦略をとる。NYSE証券取引所に上場。


E.I du Pont de Nemours(デュポン)
1802年にフランス人のエルテール・イレネー・デュポンによって設立された世界最大級の化学メーカー。2015年米同業のダウケミカルと経営統合。
ダウケミカルとデュポンの経営統合のケーススタディ


三菱ケミカルHD
日本最大の総合化学メーカー。


イネオス(INEOS)
スイスに本拠を置く化学メーカー。元々はBPの石油化学事業が分離して誕生。石油化学事業に特化し、規模拡大戦略をとる。




主要な業界団体