スポンサードリンク



半導体業界での日本の地位低下が指摘され久しいですが、半導体の部材という観点では日本のメーカーは引続き競争力を保っています。半導体の土台ともいわれるシリコンウエハ大手である信越化学とSUMCOの業績を比較したいと思います。

SUMCOの業績推移
SUMCOの売上高、営業利益、営業利益率の推移
出所:業界再編の動向
2020年度の営業利益率は13%となりました。2016年からの推移では6.7%から23%と営業利益率は大きく増減しています。特にSUMCOは半導体シリコンに特化した会社なので、シリコンサイクルの影響が大きく出ているのかもしれません。

信越化学の業績推移
信越化学の売上高、営業利益、営業利益率の推移
出所:業界再編の動向
一方で、信越化学の営業利益率は20%前後で安定しています。これは信越化学が半導体シリコンに加え、塩化ビニルや電子機能材料事業を手掛けていることが大きいと思われます。

SUMCO
SUMCOグループは、主に高純度シリコンの製造販売を行う。【事業内容】半導体メーカー向けシリコンウェーハの製造及び販売を主体とした高純度シリコン事業を運営する。製造及び販売を行う半導体用シリコンウェーハは、半導体メーカーがメモリーや超小型演算処理装置等の各種半導体を製造する上で基板材料として用いられる。国内外の製造拠点において、各口径のポリッシュトウェーハや、その表面にさらに特殊加工を施したエピタキシャルウェーハ等の製造を行う。出所:ロイター

信越化学工業
信越化学工業は、合成樹脂や化学肥料などの化学品、また半導体シリコンおよび石英などの電子材料の製造および販売を行う。同社は日本国内外で営業。出所:ブルームバーグ

なお、半導体シリコン(シリコンウエハ)の世界ランキングは以下のページに詳しくまとまっています。