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現金を使わない決済(非現金決済)市場についての分析を行っています。VISAやマスターといった伝統的なクレジット・デビットカード会社と、ペイパルやアリペイといったオンライン決済会社が、約5000兆円、回数でいうと年間4330億回の決済と言われる、巨大な非現金決済市場をめぐり、激しく激突しています。




非現金決済市場とは

非現金決済市場とは、名前の通り現金を使わないで金銭対価を行う市場です。キャッシュレス決済、クレジットカード決済、電子マネー決済等様々な呼称があります。最近では、iPhone等のスマホの浸透率が上がったことから、モバイル決済も一般的になっています。
非現金決済は、大きくクレジット・デビットカードを用いる決済組と、ペイパルやアリペイ等のオンライン決済組が覇権を競うようになりました。実店舗での決済方法も、大きく、カードリーダーで読み取る接接触型、スイカやアップルペイ等の非接触型(NFC)、そしてアリペイのORコード読み取り型に分かれています。
各社ともに、消費者と商品・サービス販売会社の利便性(決済場所や状況)を考えて、好適なソリューションの開発・提供を行っています。

(参考)
図解 FinTechが変えるカード決済ビジネス [単行本]

アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者 [単行本(ソフトカバー)]


世界シェア

非現金決済市場の決済額シェアでは、ユニオンペイが世界1位となっています。中国での独占的なデビットカード事業を展開しています。デビットカードの発行枚数は50億枚超と言われています。
世界2位と3位は、米国のビザとマスターカードです。デビットカードではユニオンペイの後塵を拝しますが、クレジットカードでは、引続き世界トップ級です。ただし、得意とするクレジットカード決済も、電子マネー等の非接触型の決済の台頭によって、いつまで主役の座にいられるのか、不透明感がでてきています。
世界4位は、QRコードでの決済を急速に広めている、アリペイです。お賽銭すらアリペイ決済で行われると言われる、時代の寵児です。スマホ1台があれば、何の設備投資の必要もいらず、決済手数料も格安と、クレジットカード決済システムが未整備な地域を中心に、デファクトとなりつつあります。
世界5位は、アリペイのライバルのウィーチャットペイです。中国市場では、両社が、自陣営の決済圏を構築するべく、各種サービスへの出資を通じた囲い込みを行っています。
世界6位は、アメックスです。高級カードの代名詞です。
世界7位は、ペイパルです。オンライン決済を新たに切り開いた決済分野のパイオニアです。イーベイ傘下から、現在は独立しています。
世界8位、9位はダイナースカードとJCBと、旧来型のカード会社が並びます。



UnionPay(ユニオンペイ)

中国に本拠を置くクレジットカードの決済組織。デビットカード及びクレジットカードの機能を持つユニオンペイ(銀聯)カードを発行。デビットカードでの利用が多いことが特徴。発行枚数は50億枚超と世界1位。


VISA(ビザ)

米国に本拠を置く世界最大級のクレジットカード会社。発祥母体はバンクオブアメリカのクレジットカード部門。ニューヨーク証券取引所に上場。自らは、イシュアーやアクワイアラーにならず、VISAブランドライセンスを各国のカード会社に付与しています。


MasterCard(マスターカード)

米国に本拠を置く世界最大級のクレジットカード会社。VISAと双璧。米銀のチェースマンハッタン銀行等の所属するカード会社を母体として発展。現在はビザと同様にニューヨーク証券取引所に上場。自らは、イシュアーやアクワイアラーにならず、MASTERブランドライセンスを各国のカード会社に付与しています。


アリペイ

世界最大のECを展開するアリババ傘下のアント・フィナンシャルが展開する決済サービス。非接触型のQRコードを用いた決済の手軽さで、クレジットカード決済未整備の国を中心に爆発的な広がりを見せています。


ウィーチャットペイ(WeChatPay(微信支付))

中国のチャット・メッセンジャー・SNS大手のテンセントが展開する決済サービス。


AMEX(アメリカン・エクスプレス、アメックス)

米国を代表するカード会社。高級ブランドのカードとして一般的に位置づけられている。イシュアー、アクワイアラー、ブランド付与を全て自社で行っている。クレジットカード以外にも旅行代理店等の事業も行っている。ニューヨーク証券取引所に上場。


ペイパル

米国に本拠を置く決済サービス会社。ペイパルに口座を開設すれば、決済や送金を銀行口座を介在させずに可能とした。


Diners(ダイナース)

米国のクレジットカード会社。アメックスと並ぶ富裕層向けのカード会社と一般的に位置づけられている。現在は米国のディスカバー・フィナンシャル社の傘下。


JCB

日本を代表するクレジットカード会社。日系企業の海外進出や邦人旅行客の海外旅行の増加に伴いグローバルに展開。JCBはJapan Credit Bureauの略。旧三和銀行系の旧東洋信託銀行や旧日本信販(ニコス)によって1961年に設立される。約9000万枚程度のカード発行枚数を誇るものの、アジアで唯一の国際ブランドの地位はユニオンペイの躍進に伴い薄れつつある。