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医薬品製造受託企業とは

製薬会社から、医薬品等の製造のアウトソースを受ける企業をさします。Contract Manufacturing Organizationの頭文字をとってCMOとも言われています。
日本CMO協会によれば、新薬先発メーカーは、『抗がん剤・バイオ抗体医薬』を中心とする新薬研究開発、医薬情報提供・マーケティングに特化し、固定費の大きい自社工場は縮小・集約されていきます。ジェネリックメーカーは、薬価改定、開発費増から自社工場への設備投資に慎重となります。製造販売メーカー全体が生産分業化される方向にあります。


医薬品製造受託業界の市場規模

医薬品製造受託業界の世界市場規模は、2014年に7兆円と突破、2015年には8兆円、2016年には12兆円を超える規模になっており、新薬メーカー、ジェネリックメーカーの製薬製造のアウトソースの流れによって、市場の拡大しております。


世界1位はキャタレント(Catalent)社

米国の薬局チェーンや手術着、診察用手袋等の医療用器具製造大手の カーディナルヘルス社から2007年に分社化して独立した会社。2017年の売上高は2075億円。同社は、処方箋薬、市販薬、生物製剤向けに経口剤、注射剤、吸引剤などの発見、開発、受託製造を行う。また、治験薬の製造・供給、各種包装・容器の製造、在庫管理サービスを提供している(ヤフーファイナンスより引用)


世界2位はパセオン(Patheon)

1974年にカナダで創業されたCMO会社。2009年に投資ファンドのJLLパートナーズが買収し、オランダの食品成分メーカーであるロイヤルDSMの医薬品製造受託事業と統合。2017年に試薬・検査大手のThermo Fisher Scientific(サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック)が買収を発表。2017年の売上高は約1870億円。


世界3位はニプロ

医療機器、医薬品、ガラス製品の製造販売の運営を行っている。人工透析の分野で有力である(ウィキペディア)。子会社のニプロファーマと全星薬品工業を通じて受託事業を展開し、2016年の売上高は621億円。開発、製剤製造、検査包装、物流までを一貫して製薬メーカーに提供する。
日本国内では、武州製薬、帝國製薬、シミックHDと競っている。


世界4位はFamar(ファーマー)

1949年にギリシャで設立されたCMO会社。欧州を中心に受託工場を展開。直近の売上高は445百万ユーロ。


世界5位はFareva(ファレバ)

フランスに本拠を置くBernard Fraisse(バーナード・フラッセ)氏率いる製薬会社。医薬品製造の分野ではフランス最大手と言われる。


参考文献

本ページを作成するにあたり以下の書籍を参考にしております。
医薬品委受託製造に関する四方山話 [Kindle版]

プロセス化学 第2版: 医薬品合成から製造まで [単行本]