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中国のITの巨人であるアリババとテンセントが、シェア自転車、SNS、スマホ決済、ネット通販、電気自動車、配車アプリ等の分野でし烈な競争を繰り広げています。

アリババ

アリババ
中国に本拠を置く米アマゾンと並ぶ世界最大級のECサービスプロバイダー。
アリババ・グループ・ホールディングは中国の電子商取引・ITサービス持株会社。子会社を通じて、主にB2Bのプラットファームである「Alibaba.com」で企業間電子商取引事業を展開する。オンラインショッピングサイト「タオバオ」、小売業者向けプラットフォーム「Tモール」、共同購入サイトの「ジュファサン」などを運営。クラウド関連の事業も展開。本社所在地は中国の杭州市。(後段の出典:ヤフーファイナンス)

最近は、リアル店舗の展開も加速しており、アリペイ決済を活用した無人店舗やPBブランド開発自前を狙い、ショッピングセンターの開設、スーパーマーケットチェーン会社(サンアート・リテール)やネット出前サービス「餓了麼(ウーラマ)」買収も行う。
アリババグループの2018年3月期の売上高は約2500億元(約4兆円)、利益は約640億元(約1兆円)と巨額。淘宝網(タオバオ)やTモールといった国内や海外のネット通販が売上の半分を占める。決済のアリペイに続き、動画配信の優酷土豆やクラウドでも売上を伸ばしている。


テンセント

テンセント
中国版SNSの最大手であるWeChatを軸にソーシャルゲーム等を展開する中国のITサービスプロバイダー。
テンセント(英: Tencent、繁体: 騰訊、簡体: 腾讯、拼音: Téngxùn)は、中華人民共和国広東省深圳市に本拠を置く持ち株会社で、インターネット関連の子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを提供している。(後段の出典:ウィキペディア)


中国を代表するアリババとテンセントは、展開するサービスのほぼすべてで、真正面からぶつかりあっている。

オンラインショッピング

アリババにとっては祖業の事業であるオンラインショッピングにおいて、中国国内向けの天猫(Tモール)、個人間取引(C2C)が主体の淘宝網 (taobao)を展開。一方で、テンセントは、同分野においてJDドットコム、唯品会(Vipshop)を展開して、競いあっている。


スマホ決済

アリババは、Alipay(支付宝、アリペイ)を展開。アリペイは、元々はアリババやTモール等のオンラインショッピング向けの決済であったが、その後実店舗でのスマホ決済として急拡大をしている。
一方でテンセントは、WeChat Pay(ウィーチャット・ペイ)を展開。メッセージアプリQQから進化したウィーチャットは、日々のコミュニケーション(文字、音声、写真、動画)に登録した会員向けにスマホ決済も提供する。アリペイやウィーチャット・ペイはそれぞれ数億人規模の会員が登録されており、日本でも決済サービスが提供されつつありものの、決済情報を握られることへの懸念から日本の金融機関との連系はうまく進んでないとも言われている。


シェア自転車

アリババはofo(オッフォ)、テンセントはモバイクを展開し、ほぼ2社で中国市場を二分する。両社ともに海外展開にも積極的ではあるが、保証金の返還トラブル、放置自転車への対応等の問題も発生している。


その他

配車アプリでは、アリババとテンセントの両社が滴滴出行に出資を行う。電気自動車では、アリババがXPENG、テンセントがNext EVを展開。ネット出前サービスでは、アリババがウーラマを、テンセントは美団外売を展開している。

参考書

Alibaba アリババの野望 世界最大級の「ITの巨人」ジャック・マーの見る未来 (角川ebook nf) (角川ebook nf) [Kindle版]

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