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通信タワー(テレコムタワー・電波塔)業界の世界市場シェア、業界ランキング、市場規模の情報。チャイナタワー(中国鉄塔)、アメリカンタワー、インダスタワー、タワーコム、クラウンキャッスル、バーティ・インフラテル等の通信タワー大手会社の動向も掲載。

市場シェア

中国のチャイナタワーが、独立系の通信タワー会社の中では突出しています。同社は、2015年にチャイナ・モバイル、チャイナ・ユニコム、チャイナ・テレコムの3社のタワー設備が移管されて設立されています。2018年に、株式を上場しました。2位は、アメリカンタワーです。元々は、放送局向けのタワー会社でしたが、現在は通信タワーの米国最大手となっています。米国市場は、同社と、5位のクラウン・キャッスル・インターナショナル 、10位のSBAコミュニケーションズで市場がほぼ寡占されています。3位には、インドのインダスタワーズです。同社は、バーティ・エアテルとボーダフォンの合弁会社です。4位は、インドのリライアンスコミュニケーションズ傘下のタワーコムとなっています。




世界の市場規模と参考書

全世界で独立系もしくは通信キャリアの子会社である通信タワー会社によって保有されているタワー数は約430万超と推計されています。通信タワーの保有は、独立系、通信キャリアの子会社、通信キャリア自体に3分され、独立系は約15%、通信キャリアの子会社は約51%、通信キャリアが約33%の資産を保有しています。出所:世界の市場規模


なお、NTTドコモの基地局数は16万局程度と推計され、5Gへの今後の巨額の設備投資を踏まえ、中国方式でNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク等の各携帯電話キャリアがそれぞれ設備投資を行うよりも、各会社から電波塔事業を切り出して、通信タワー保有会社を設立することは、資産圧縮や設備投資の効率化という観点からも戦略的な打ち手として検討の価値があると言われています。


本ページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしています。

大図解日本のタワー―タワーの役割と通信のしくみ (社会科・大図解シリーズ) [大型本]

携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2014年版~セルラーキャリアのLTEインフラ戦略及び投資動向と周辺部材市場をキャリア・ベンダ・エンジニリング会社など多角的な視点から総合的に分析~ [オンデマンド (ペーパーバック)]

携帯電話はなぜつながるのか 第2版 知っておきたいモバイル音声&データ通信の基礎知識 [Kindle版]

電磁波の何が問題か―どうする基地局・携帯電話・変電所・過敏症 [単行本]



業界の動向

チャイナ・タワー(中国鉄塔)
2015年にチャイナ・モバイル、チャイナ・ユニコム、チャイナ・テレコムの3社のタワー設備が移管されて設立された世界最大の通信タワー会社。2018年に香港証券取引所に株式を上場する。


アメリカンタワー(American Tower)
ラジオ放送大手のAmerican Radio Systems(アメリカン・ラジオ・システムズ)の1部門として、1995年に放送局向けの電波塔事業として設立。その後合併等を経て、独立系の通信タワー事業者として、メキシコやブラジル等の南米やアジア地域を含め積極的な世界展開を行う。

アメリカン・タワーは、マルチテナント型ビル上のアンテナ空間をリースする米国の持株会社。子会社を通じ、ワイヤレス、放送通信塔やネットワーク施設、屋上管理やリースおよび共有の発電機の賃貸及び管理を提供。通信塔サイトの取得、ゾーニングやサービスの許可、構造解析サービスを含むタワー関連サービスを提供する。(出所:ヤフーファイナンス)


タワーコム(Towercom)
インドに本拠を置く通信タワー会社。リライアンス・コミュニケーションズ傘下であったが、同社が携帯電話事業から撤退することを受け、リライアンス・ジオに基地局事業の売却を発表した。


インダスタワーズ(Indus Towers)
2007年に設立されたバーティ・エアテルとボーダフォンの合弁会社。インド国内での携帯事業の再編に合わせて、2018年にバーティ・インフラテルとの経営統合が発表された。


クラウンキャッスル(Crown Castle)
米国の本拠を置く通信タワー会社。ワイヤレス通信用のタワーやその他インフラを所有するほか、運営、リースも手掛ける。米国とオーストラリアでワイヤレス通信のカバレッジ、インフラ施設を管理、提供。(出所:ブルームバーグ)


ドイツ・フンクトゥルム(Deutsche Funkturn)
ドイツのドイツテレコム傘下の通信タワー子会社。スペインの高速道路運営管理会社であるアベルティス傘下の通信タワー会社Cellnex(セルネックス)が、英国、フランス、イタリア、オランダ、スイスの通信タワー会社を積極的に買収しており、ドイツ・フンクトゥルムの今後の買収戦略が注目される。


edotco(イードットコ)
マレーシアに本拠を置く通信タワー会社。2012年の設立以来、マレーシア、バングラデシュ、カンボジア、スリランカ、ミャンマー等の地域へ積極的に進出。日本の政府系ファンドである産業革新機構も投資を行っている。


IHSタワー(IHS Tower)
アフリカの本拠を置くタワー会社。現地の通信キャリアであるMTNやEtisal等に通信タワーを提供。


GTLインフラストラクチャー
インドに本拠を置く通信タワー会社。2004年に設立される。エアセルの通信設備を買収して成長。


SBAコミュニケーションズ
SBAコミュニケーションズは、米国の無線通信インフラ事業持株会社。子会社を通じて、無線通信タワー、屋上など無線通信用アンテナを支える構造物を所有、運営し、無線サービスプロバイダにアンテナ空間のリースを行う。またネットワーク設計、タワーやアンテナのための潜在的な場所の特定、無線装置の設置、試運転、保守などを手掛ける。(出所:ヤフーファイナンス)