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WPPは世界最大級の広告代理店会社です。2018年の売上高は156億ポンドとなっています。
広告代理店業界の売上高市場シェアでは、世界最大となっています。

7事業本部体制によって、クライアントである企業のマーケティング領域のカバーを行なっています。
ただし、近年、グーグルやフェイスブックなどの、広告代理店を介在させないオンラインにおける巨大メディア・媒体が誕生し、従来得意としていた新聞やテレビなどの媒体の比率が低下してきています。
さらに、コンサルティング会社が、デジタル技術を用いて、広告における上流工程であるコミュニケーション戦略やデジタルマーケティングなどに進出しており、データの分析からマーケティングを構築する手法で、広告代理店との競合が増しています。

事実上の創業は、Martin Sorrell(マーティン・ソレル)卿が、Wire and Plastic Products(WPP)を1985年に買収してからとなります。以降急速に広告業界で頭角を示し、総従業員数13万人、世界112カ国にまたがる広告帝国を1代で作り上げています。

グループ会社には、ジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)、GREY(グレイ)、ヤング・アンド・ルビカム、およびPR会社のヒル・アンド・ノウルトン、バーソン・コーン&ウルフ、企業ブランディング・デザインのランドーアソシエイツ、マーケティングリサーチのKantar Group(カンタール・グループ)、またメディアプランニング会社Mindshare、Mediacom等の持ち株会社であるGroupMがあります。マーケティングリサーチのKantar Groupの競合にはNielsen(ニールセン)などがあります。
グループ内再編を積極的に行っており、2018年には、ヤング・アンド・ルビカムとデジタルエージェンシーのVMLを合併させて、VMLY&Rを設立しています。
同じく、2018年にOgilvy & Mather(オグルヴィ・アンド・メイザー)がオグルヴィへと社名変更しています。
ジェイ・ウォルター・トンプソンとワンダーマンが経営統合して、ワンダーマン・トンプソンが誕生しています。
PR会社の分野では、バーソン・マーステラとコーン&ウルフが合併し、世界3位のPR会社である「バーソン・コーン&ウルフ」が誕生しています。
売上のうちVMLY&R、ワンダーマントンプソン、カンタールで収益全体の4割を占めています。

WPPのグループのグループ会社一覧は下記の通りとなりますが、グループ会社は多岐にわたります。
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出所:WPP

WPPの事業部は大きくわけると以下の通りとなります。
広告代理店事業(Advertizing)
メディア(Media Investment Management)
データ&インサイト(Data)
PR (Public relation)
ブランドコンサルティング (Brand Consulting)
広告制作会社 (Production)
ヘルス&ウェルネス (Health & wellness)

下記の売上構成の通り、AMIM(広告代理店事業とメディア事業)が最大の売上となっています。
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出所:WPP

主要株主は以下の通りとなります。(2019年5月時点)
Harris Associates LP 7.38%
The Vanguard Group, Inc. 2.58%
Massachusetts Financial Services 2.33%
Norges Bank Investment Management 2.06%
Capital Research & Management Co. (World Investors) 1.96%
First Eagle Investment Management LLC 1.42%
Martin Sorrell 1.40%
First Pacific Advisors LP 1.35%
Tweedy, Browne Co. LLC 1.33%
BlackRock Fund Advisors 1.31%

筆頭株主であるハリス・アソシエイツはアクティビスト・ファンドで、デジタル広告の取り込みなどWPPの経営陣へのプレッシャーをかけています。