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De'Longhi(デロンギ)社
デロンギ社はイタリアに本拠を置く小型家電メーカー。1902年に創業。オイルヒーター等の暖房機器、エスプレッソ・コーヒーメーカー、ハンドブレンダーやオーブン等の調理を設計・製造・販売する。コーヒーメーカーのDe'Longhi、調理用のKenwood、ハンドブレンダーやフードプロセッサーのBraun(P&G社のブラウンよりライセンス供与を受けている)等のブランド名で事業を展開する。直近の売上高は約2300億円、EBITDAマージンは約15%程度。
競合する会社としては、フランスの家電メーカー(ティファールのフライパンでも有名)なGroupe SEB(SEBグループ)、オランダのフィリップス、スウェーデンのエレクトロラックス(Electrolux)、米国のワールプール(Whirlpool)が挙げられる。
下記の各社の売上高構成の比較表の通り、同社は小型家電(スモールアプライアンス)の比率が高く、同分野に特化してことが特徴としてあげられる。
デロンギ売上構成
出所:同社ホームページ

地域別の売上高では、イタリア・ドイツの割合が概ね13%。日本、北米、豪州等でもバランスよく展開をしている。


コーヒーメーカー事業
下図の通り、同社の売上は大きく、コーヒーメーカー事業、調理家電事業、暖房器具(ホームケア)事業となっている。その中でもコーヒーメーカー事業の売上は、全体と40%と大きな割合を占める。
デロンギの売上構成
出所:同社ホームページ

コーヒーメーカー、特にエスプレッソ・コーヒーメーカーの市場シェアは、世界1位である。同社によればコーヒーメーカーは大きく、フィルターを用いるドリップコーヒーメーカー、ネスレが推進するカプセル型のネスプレッソメーカー、そしてボタンを押すだけで自動的にコーヒーを注ぎ始めるオートマチック型のエスプレッソ・コーヒーメーカーに大別される。
ドリップコーヒーの分野は、同社はBraunブランドで展開。カプセル型は、ネスレと提携して、デロンギブランドのネスプレッソ(Nespresso)やネスカフェ ドルチェ グスト(Dolce Gusto) を製造・販売。ちなみに同社は、世界第2位のネスプレッソOEMメーカーでもある。エスプレッソ型はデロンギブランドで展開している。
主な競合会社として、高機能・高価格帯では、フィリップスの展開するSaeco(サエコ)、スイスのJura(ユーラ)、中低価格帯では、米国のKeurig(キューリグ)のSenseo(センセオ)、ネスプレッソ、ワールプールの展開するKitchenAid(キッチンエイド)、ボッシュ・シーメンス等と競合をする。


調理家電事業
同社の売上で、コーヒーメーカーに次ぐのが調理家電である。概ね全体の売上の40%弱の規模。ハンドブレンダ―、フードプロセッサー、オーブン、電気ケルト、マルチグリルといった調理家電を製造・販売する。調理家電は、ブラウンとケンウッドブランドで展開する。同社によれば、ハンドブレンダ―の市場シェアは24%、フードプロセッサーは37%と非常に高い。
主な競合は、フランスのSEBグループ、ワールプールのキッチンエイド、ダイソン、エレクトロラックス、パナソニック、美的集団、ボッシュ・シーメンスが挙げられる。


暖房・空調器具の分野では、オイルヒーター、Braunブランドのアイロンや空気清浄器が主力である。持ち運びできる空気清浄機では、世界トップクラスと言われている。

同社のM&Aとして、2001年に調理家電、ホームケアブランドに強いケンウッドとArieteを買収。2012年に調理家電、アイロン等に強みを持つBraunブランドをP&Gから買収。(BraunのシェーバーはP&Gが継続)。2017年に業務用コーヒーメーカーに強いEversysを買収。

同社の株式は、ミラノ証券取引所に上場をしているが、引続き創業者Giuseppe De'Longhi (ジュゼッペ デロンギ)率いるであるデロンギ一族が約6割の株式を保有している。