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インドネシア銀行業界の世界シェア、業界ランキング、市場規模の情報。インドネシアには100を超える銀行があるものの、上位10社で市場シェアの66%を占めるなど、大手銀行による寡占的な市場といえます。大手銀行の中でも、政府系の銀行がさらに上位を独占する構図です。




マンディリ銀行


インドネシアの銀行の、総資産ランキング1位は、マンディリ銀行です。1999年に誕生した、政府系の銀行です。2016年の総資産は、約8兆7千億円です。日本の銀行の総資産ランキングでは、上位20位程度で、広島銀行や京都銀行と同程度の規模です。


ラカット銀行


総資産ランキング2位は、ラカット銀行です。1895年に創業されて以来、個人や中小・中堅企業向け取引に強みを持ちます。国民銀行とも呼ばれています。総資産は、約8兆4千億です。総資産の市場シェアでは15%程度と推計されます。
マンディリ銀行とラカット銀行が、インドネシアの銀行の総資産規模のトップ2といえます。


セントラルアジア銀行とバンク・ネガラ・インドネシア銀行


総資産ランキング3位は、セントラルアジア銀行です。1998年にインドネシア政府によって国有化されましたが、その後民営化されています。総資産は約6兆6千億円です。

4位には、バンク・ネガラ・インドネシア銀行が入ってます。こちらも政府系の銀行です。バンク・ネガラとは、中央銀行を意味する言葉ですが、もともとは通貨発行権を持つ銀行でした。現在は商業銀行となっています。総資産は約6兆円です。


CIMBニアガ銀行とタブンガン銀行


5位は、CIMBニアガ銀行です。マレーシアの大手金融機関であるCIMBの傘下です。もともとはニアガ銀行とリッポ銀行が経営統合して誕生しています。総資産は約2.5兆円です。

6位は、タブンガン銀行です。不動産分野に強みを持ちます。三井住友銀行が40%出資をしています。総資産は2兆円程度です。インドネシア年金貯蓄銀行とも呼ばれています。


パニン銀行とダナモン銀行


7位は、パニン銀行です。オーストラリアのANZ銀行と提携しています。総資産は約2兆円です。

8位は、ダナモン銀行です。国有化後に、シンガポールの政府系投資会社のテマセク傘下となっています。三菱UFJ銀行が出資をするとの報道が2017年にありました。総資産は約1兆7千億円です。

9位と10位は、現在はメイバンクの傘下となったインドネシア国際銀行、とペルマタ銀行となっています。


市場規模

インドネシア銀行業界の市場規模を、総資産残高で推計すると、2016年は約56兆円となっています。日本の銀行の総資産で考えると、三井住友信託銀行程度の資産規模と考えられます。2011年には約30兆円程度の規模でしたから、非常に高い成長率といえます。


参考情報

インドネシア銀行の総資産ランキング

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インドネシア法務ハンドブック(第2版) [単行本]