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世界の銀行の2017年総資産・業務収入の世界ランキング、世界市場シェア、市場規模、再編についての情報。バンカメ、HSBC、シティ、JPモルガン、中国の銀行4強、中国工商銀行、中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行や三菱UFJ等の主要銀行の一覧も掲載。



世界の銀行の総資産別ランキングとシェア(1位から10位)

総資産の規模で、世界の銀行をランキングしてみますと、世界1位は中国工商銀行(ICBC)となります。しかし世界市場シェアでは、中国工商銀行でも約3%と、今後更なる規模拡大の可能性はあります。
世界2位には中国建設銀行が、世界3位には中国農業銀行が入り、業務収入ベースのランキングとほぼ一致します。世界4位には、日本の最大手である、三菱UFJフィナンシャルグループが入り、中国勢による上位独占を防いでいます。
世界5位には、中国銀行が入っています。世界6位には、米国のJPモルガンチェース銀行、世界7位には英国のHSBC、世界8位はバンクオブアメリカ銀行、世界9位はフランスのビーエヌピーパリバ銀行となっています。世界10位にはウェルスファーゴ銀行です。



世界の銀行の総資産別ランキングとシェア(11位から20位)

世界の銀行の総資産別ランキングの11位には、トップテンからは外れましたが、ゆうちょ銀行が入っています。ゆうちょ銀行は、銀行単体の資産規模では、三菱UFJ銀行を上回っています。
12位には、フランスの農業金融大手の、クレディアグリゴールとなっています。日本の農林中央金庫は、今回は資産規模の20位にはランクインしませんでしたが、中国農業銀行、クレディアグリゴールとならび、農業金融大手です。
13位は、米国のシティバンクです。リーマンショック前は、時価総額や資産規模でも世界トップファイブの常連でしたが、資産規模を縮小した結果、トップテン落ちとなっています。
14位と15位は、日本のみずほと三井住友フィナンシャルグループです。みずほと三井住友が、仮に経営統合すると、中国工商銀行と同規模の銀行になります。
16位は、ドイツの名門銀行である、ドイツ銀行となっています。シティバンクと同様に、リーマンショックの影響が大きく、現在は、資産拡大よりも、自己資本の拡充を目指していると言われています。
17位は、イギリスの4大銀行の一角であるバークレーズ銀行です。競合のロイヤルバンク・オブ・スコットランドが国有化され、規模を縮小した際に、英国1位の座を揺るぎのないものにしました。リーマンブラザーズの米国拠点も買収しています。
18位は、フランスの3大銀行の一角であるソシエテジェネラル、19位は、南米にも強いスペイン最大手のバンコサンタンデール、20位には、フランスの貯蓄銀行のバンク・ポピュレール・ケス・デパーニュとなっています。



業務収入の世界ランキング

まずます厳しくなる自己資本比率規制の影響もあり、世界の大手銀行は総資産を増やさずに、収入を増やす戦略を取りつつあります。
業務収入のランキングも総資産のランキングと近似します。世界1位の中国工商銀行が頭一つ抜き出ています。米系のJPモルガン、バンク・オブ・アメリカがそれを追いますが、上位5銀行中3銀行が中国4大銀行の中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行となっており、中国の経済規模の大きさを象徴しています。
トップ10位には、英系のHSBC、米系のシティ、中南米に強いスペイン系のバンコサンタンデールが入っています。
日本の三菱UFJや三井住友銀行は、英系バークレイズ、仏BNPパリバ、ドイツのドイツ銀行等と競いトップ10入りを目指しています。


世界市場規模

銀行業界の売上高ベースの市場規模は概ね200~300兆円と推定されます。世界の銀行の総資産は、概ね1京~1京2000兆円程度と言われています。


銀行業界の参考書

銀行業界のページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にさせて頂きました。

銀行激変を読み解く (日経文庫) [新書]

図解入門業界研究最新銀行業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版] (How-nual図解入門業界研究) [単行本]

新版 投資銀行業界大研究 [単行本(ソフトカバー)]

グローバル銀行業界の課題と展望: 欧米アジアの大手銀行とビジネスモデルの行方 [単行本]


世界の主要な銀行の動向

Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)
当時の米大手地銀であるネーションズ・バンクとバンク・オブ・アメリカが合併し誕生。リーマンショックのタイミングで米大手投資銀行のメリルリンチを買収した。


HSBC Holdings(香港上海銀行)
英国を代表する商業銀行。世界的なリテールネットワークを構築。歴史的な経緯から香港における発券銀行という側面ももつ。


Citigroup(シティグループ)
当時米国最大手であったシティコープとクレジットカードや保険に強みを持つトラベラーズグループが合併して誕生。ソロモンブラザーズ等を買収した。


JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)
当時の米国を代表する銀行であったJPモルガンとチェースマンハッタンが合併して誕生。その後、ベアスターンズ、ワシントン・ミューチュアル等を買収した。


Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)
米国を代表する銀行。堅実経営で定評。バフェット氏が大株主。


Deutsche Bank(ドイツ銀行)
ドイツを代表する銀行グループ。ドイツ産業の生みの親。米国のバンカース・トラストを買収、またドイチェポストの株式も取得。


BNP Paribas(BNPパリバ)
フランスを代表する銀行グループ。商業銀行に強いBNPと投資銀行に強みを持つパリバが合併して誕生。


UBS
スイスを代表する銀行グループ。プライベートバンクが有名。スイス三大銀行のスイス・ユニオン銀行とスイス銀行が合併して誕生。英国のSGウォーバーグを買収し投資銀行業務も強化。プライベートバンクや投資銀行業務に注力し、銀行の資産規模では、トップ20圏外。


Barclays(バークレイズ)
英国4大銀行の一角。リーマンブラザーズが破たんした際に、同社の米国のオペレーションを買収。



日本勢

三菱UFJフィナンシャル・グループ(http://www.mufg.jp/)、みずほフィナンシャルグループ(http://www.mizuho-fg.co.jp/index.html)、三井住友フィナンシャルグループ(http://www.smfg.co.jp/)の3大メガバンクが上位を競う。
民営化されたゆうちょ銀行や農業金融の雄である農林中央金庫も大手金融機関。



中国勢

The Industrial And Commercial Bank Of China(中国工商銀行、ICBC、http://www.icbc.com.cn/icbc/)、Bank of China(中国銀行、BOC、http://www.boc.cn/en/)、China Construction Bank(中国建設銀行、CCB、http://www.ccb.com/en/home/)、Agricultural Bank of China(中国農業銀行、ABC、http://www.abchina.com/en/)の国有4大銀行が上位を独占



銀行の主要な再編

1988年 クレディスイスによるファーストボストンの買収
1989年 ドイツ銀行による英モルガン・グレンフェル買収
1997年 トラベラーズグループによるソロモンブラザーズの買収
1997年 モルガンスタンレーによるディーンウィッターの買収
1997年 スイス・ユニオン銀行とスイス銀行が経営統合しUBSが誕生
1998年 バンク・オブ・アメリカがネーションズバンクを買収
1998年 ドイツ銀行によるバンカース・トラストの買収
1998年 シティグループとトラベラーズグループが経営統合
2000年 クレディスイスによるDLJの買収
2000年 BNPとパリバが経営統合
2001年 住友銀行と三井銀行が経営統合(現三井住友フィナンシャルグループ)
2002年 第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が経営統合(現みずほフィナンシャルグループ)
2006年 東京三菱銀行とUFJ銀行が経営統合(現三菱東京UFJフィナンシャルグループ)
2008年 JPモルガンによるベアスターンズの買収
2008年 バンク・オブ・アメリカによるメリルリンチの買収
2009年 ウェルスファーゴによるワコビアの買収