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電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)業界の世界シェア、業界ランキング、市場規模の情報。2018年4月更新。BYD、テスラ、北京汽車、ゾタイといった電気自動車の大手プレイヤーの動向も掲載。





世界シェア

EVやPHVのメーカー別世界市場シェアは、トヨタやフォルクスワーゲンが常連の内燃エンジンが主体の伝統的な自動車業界のランキングとは、様変わりしています。
世界1位は、中国のBYDです。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが投資したことでも有名です。2016年は10万台超の電気自動車を販売しました。中国における断トツの国内シェアによって、世界1位となりました。今後、海外展開ができるかが、課題です。
世界2位は、米国のイーロン・マスク率いるテスラ社です。テスラは、高級セダンのモデルS、SUVのモデルX、そして大衆車向けのモデル3のラインナップを揃え、本格的な世界展開に着手しています。
世界3位は、ドイツのBMWとなっています。BMWのi3が売れ筋のEVとなっています。
世界4位は、日産となっています。日本でも発売されているリーフが、車種では世界で最も売れている電気自動車となっています。
世界5位は、中国を代表する自動車メーカーのベイジンオートです。パナソニックとEVの基幹部品の合弁会社を作り、今後の規模拡大を狙います。
世界6位は、ドイツのフォルクスワーゲンとなっています。ディーゼル車の問題を受けて、EVシフトを図っています。
世界7位は、中国のゾタイです。アウディ等に酷似した電気自動車を発表し、コンプライアンスの面で不安があります。
世界8位は、GMシボレー、9位は三菱自動車、10位にはルノーとなっています。仮に、4位の日産と9位の三菱自動車、そして10位のルノーを合わせると、世界シェアは15%となり、BYDを抜いて、世界1位となります。



中国の電気自動車メーカーの国内市場シェア

中国市場における中国メーカーの電気自動車やプラグインハイブリッド車の市場シェアは、以下の通りです。
1位はBYDです。2位にはジーリーとなっています。2010年にスウェーデンのボルボを買収して以降、2017年にはマレーシアの国民車のプロトン、同時にプロトン傘下であったイギリスのロータスも獲得しています。
3位は、中国国営のベイジン・オートモーティブ・ワークスです。4位にはゾタイが追い上げています。
大気汚染に悩む中国は、ガソリン車に対して、ナンバープレートの抽選制を行っていて、当選確率が数%以下です。ガソリン車を所有することは非常に狭き門となっています。またナンバープレートのオークションも一部都市では行われていて、価格が高騰しています。
一方で、電気自動車のナンバープレート規制は緩やかで、規制上からも明らかな電気自動車シフトを鮮明にしている中国においては、今後新エネルギー車の市場が急拡大していくものと思われます。



世界市場規模

電気自動車やプラグインハイブリッドの世界市場規模は、台数ベースで概ね70~80万台と言われています。自動車業界の販売台数が年間で9000万台程度と言われているので、全体の販売台数に占めるシェアは、現状1%にも及びません。
但し、イギリス、フランス、インド、中国はEVやPHV以外の車種への規制を強める予定であり、市場は急拡大するものと考えられています。



主要部品

通常の自動車の部品が3万以上あるのに対して、電気自動車は1万5千~2万ほどしかないと言われています。電気自動車での重要なパーツには、電気を蓄える装置であるバッテリー、機電一体電動パワートレインである電気を使用して車輪を回転させる装置であるモーターや電気を変換するインバーターとコンバーター等のコントローラー(制御装置)となります。一方で、ガソリン車で重要であった燃料噴射装置、エアクリーナー、オイルフィルター等のエンジン部品、スターターモーター、オルタネーター等の電装部品、フロントアクスル、リアアクスル、プロペラシャフト等の駆動系部品、トランスミッション、クラッチ等は必要がなくなると言われています。


自動車のボディも、ガソリン車に比べ、エンジン等の部分での高温耐性が必要なくなってきます。よって、ハイテン、アルミ等に加え、樹脂、チタン、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、マグネシウム等の新素材を使うことで、軽量化が見込まれます。


重量比較でみると、鉄に比べて、同等の性能を持つ、アルミニウムは40%軽く、マグネシウムはアルミニウムに比べて更に15%軽く、CFRP 積層板はアルミニウムに比べ20%軽く、一方向CFRPはアルミニウムに比べ60%軽くなっている(鉄との比較では、鉄の約25%の重量)。
軽量化
(出所:SGLカーボン、N/EK-L;EPK)

なお、電気自動車の素材や性能に関する、最新の情報は、電気自動車の最前線でも特集しています。最近は、オランダのアインホーフェン工科大学で、完全に土に分解できる電気自動車が開発されました。

参考書

電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)業界のページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしています。

20年後、私たちはどんな自動車に乗っているのか? 電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車、そして自動運転車の未来 (NextPublishing) [オンデマンド (ペーパーバック)]

トコトンやさしい電気自動車の本(第2版) (今日からモノ知りシリーズ) [単行本]

電気自動車(第2版) [単行本]

電気自動車工学 [単行本]


BYD(比亜迪)

電気自動車世界1位。王伝福氏が1995年に設立した、中国を代表するリチウムイオン電池や電気自動車メーカー。電気自動車は、SUVのTang、PHVのQin、セダン型のEVであるe6、e5等のブランドを展開。e5の価格は20万元程度だが、中国政府からの補助金が6万元出るため、実質価格は14万元程度といわれている。車載用リチウムイオン電池業界でも世界大手。バークシャー・ハサウェイ傘下のMidAmerican Energyが大株主。




Tesla(テスラモーターズ)

電気自動車世界2位。イーロン・マスク氏が率いる電気自動車大手メーカー。リチウムイオンバッテリーは日本のパナソニックと合弁工場を運営。工場は、かつてのトヨタとGMの合弁工場であったNUMMIで行う。時価総額で一時期GMを抜くなど、電気自動車の市場拡大に伴い、今後の成長が期待されている。中国では苦戦。




BAIC(北京汽車)

電気自動車世界5位。中国国営の自動車メーカー。E-Series、EU260等のブランドで電気自動車を展開。ガソリンエンジン車の分野ではGMと合弁工場を運営し、中国ビッグ5に次ぐ準大手クラス。




衆泰汽車(Zotye、ゾタイ)

2005年に設立された中国の中堅自動車メーカー。Cloud EVやE200等の電気自動車を展開。大手自動車メーカーのデザインに酷似する車を販売することでも有名。




中国の電気自動車メーカー

電気自動車のトップ20位には、この他に、奇瑞汽車(チェリー、Chery)、知豆(Zhidou)、上海汽車(SAIC)、江淮汽車(JAC)、ジーリー(Geely)、江鈴汽車(JMC)がランクインしています。




業界の統計など

全国乗用車市場信息連席会(CPCA)