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海運会社の売上高世界ランキング、市場シェア(マーケットシェア)、市場規模、海運業界の動向の情報。CMA CGMコスコマースクMSC等コンテナ船やLNG船を保有する海運コンテナ大手概要も掲載。



海運業界の世界シェア

業界構造上コスト面での差別化が図りにくいこともあり、独ハパクロイドUASCの経営統合や日本の海運大手3社によるコンテナ船事業の統合等に代表されるネットワーク拡充による積荷運搬の効率化や売上高の拡大を目指す再編(共同運航も含む)が相次いでいます。
コンテナ海運業界の世界シェアの動画によれば、コンテナ船保有の海運会社の世界市場シェア・ランキング1位はデンマークのマースクです。



海運会社の売上高世界ランキング

2017年の売上高を基準とした上場している海運会社のランキングでは、世界1位はデンマークのマースクとなりますが、2位には日本郵船あつけています。コンテナ船腹量では世界トップ3の一角であるスイスのMSCやフランスのCMA CGMは上場会社でないため、ランキングからは除外されています。3位には、クルーズ業界大手の米国のカーニバルが入っています。4位には、これも日本勢の商船三井がランクイン、5位は中国のCOSCO(コスコ)となっています。6位以下は、川崎汽船ハパグロイドロイヤルカリビアン、チリのCSAVの親会社であるQuinenco、イスラエルのZIMの親会社のイスラエルコーポレーションとなっています。売上高には海運以外の売上も含んでおり、このランキングは純粋な海運事業の売上ランキングになっていない点には注意が必要です。


海運業界の概要

海運業のビジネスモデルとは、船舶を保有(賃借)する海運会社が、顧客の荷を顧客の指定した場所まで運送し、対価として運送料を顧客から受領することです。船舶には、オイルタンカーLNG船バラ積み船(バルク)コンテナ船等があります。
出典 海運業界の概要


貨物別の船の種類

船の種類のページには、バラ積み船、タンカー、コンテナ船等の説明や船種別シェアの情報が掲載されています。


大きさ別の船の種類

貨物船には(1)スモールハンディ、(2)ハンディマックス、(3)新パナマックス、(4)ケープサイズ等があり、タンカーは(5)アフラマックス、(6)スエズマックス、(7)VLCC(Very Large Crude Carrier)、(8)ULCC(Ultra Large Crude Carrier)等に分かれます。
出典 分かりやすい海運業界入門 [Kindle版]


コンテナ船の世界市場規模

コンテナ船の世界市場規模は、船腹容量で約20~25百万TEU、隻数で約5,000隻~5,500隻程度と推計されます。
出典 コンテナ船の世界市場規模


海運業界の再編の歴史

海運業界の再編の歴史のページには海運業界の再編の歴史が掲載されています。今後は水中微生物などを減らすための船舶バラスト水の排出抑制や燃料油の硫黄分濃度抑制といった環境面からの規制強化の動きによって、海運各社ともに投資負担が増えると予想され、更なる業界再編の可能性もあります。


海運アライアンス

海運アライアンス分析のページには海運アライアンスの状況がまとまっています。CMA-CGMとコスコのアライアンスにエバーグリーンとOOCLが加わり、G6アライアンスへの影響が懸念されます。それに対抗し、2016年に日本の海運大手3社と韓国の韓進海運、ドイツのハパクロイド、台湾の陽明海運が「ザ・アライアンス」を形成しました。


海運業界の参考書籍

本ページを作成するに当たり以下の書籍を参考にさせて頂きました。

分かりやすい海運業界入門 [Kindle版]

ビジュアルでわかる船と海運のはなし [単行本]

にっぽん全国たのしい船旅2015-2016 (イカロス・ムック) [ムック]

内航海運 [単行本]

外航海運概論 [単行本]


世界の主要海運会社一覧

The Maersk Group (A.P.モラー・マースク)
デンマークの本拠を置く海運業界の覇者。英P&Oネドロイドと南アのサフマリンを保有。共同運航を海運業界のトップ3の2社(MSC、CMA CGM)との3者間提携を模索するも、中国当局の承認を得られず、MSCとの2者間での提携に切り替え。2016年にドイツのコンテナ船大手Hamburg Süd Group(ハンブルグ スード)の買収を発表。


MSC - Mediterranean Shipping Company(メディタレニアン・シッピング・カンパニー)
スイスに本拠を構える海運会社世界最大手の一角。アポンテ家が支配する同族非公開会社。A.P.モラー・マースクと提携。


CMA CGM(Compagnie maritime d'affrètement - compagnie générale maritime)
フランスが誇る世界大手海運会社。マースク、MSCとともに海運ビッグ3と言われる。2005年に仏同業デルマ(Delmas)を買収し業容を拡大するも、2009年に経営再建のため仏政府系ファンドFSI(Fonds stratégique d'investissement)などから出資を受入。CSCL(中海集装箱運輸)と中東のUnited Arab Shipping Companyと共同運航で提携。2015年にシンガポール政府系のNOL/APLの買収を発表。


COSCO(中国遠洋運輸、コスコ 、China Ocean Shipping (Group) Company)
中国最大の海運会社グループ。政府系。2015年に中国海運(集団) 総公司(China Shipping (Group) Companyとの経営統合を発表し、海運ビッグ3と匹敵する規模になった。CMA-CGM、エバーグリーン、OOCLとアライアンスを構成。2017年に香港のOOCLを買収。


EVERGREEN MARINE CORP(エバーグリーン)
台湾を本拠とするコングロマリット。航空及びホテル業も展開。英ハツマリン(Hatsu Marine )と伊マリッティマを買収。


Hapag-Lloyd(ハパクロイド)
独大手の総合運輸企業TUI AG (German: Touristik Union International)傘下の大手海運。2005年に同業の独CP シップ(CP Ships)を買収。ハパクロイドはドイツの富豪クラウス・ミヒャエル・キューネ(Klaus-Michael Kuehne)氏が株式28%を保有。同氏は大手フォワーディング会社のKuehne + Nagel International AG社も保有。チリの海運大手CSAVとコンテナ船事業の経営統合。2016年にドバイに本拠を置く海運大手のUASCとの経営統合を発表。ザ・アライアンスの一員である。


CSCL(中海集装箱運輸股份 有限公司、China Shipping Container Lines Co., Ltd.)
上海市に本社を置く中国大手国有船社である中国海運(集団) 総公司(China Shipping (Group) Company)傘下の大手海運会社。中国のCOSCOとの経営統合を2015年に発表。



陽明海運(ヤンミン、Yang Ming Marine Transport Corporation)
台湾の大手海運会社。ザ・アライアンスの一員である。


現代商船(HMM)
現代自動車とは同根だが現在は別グループ。グループ会社が北朝鮮事業を行っており韓国内における政治的影響力が強いとされる。


ZIM (ZIM Integrated Shipping Services Ltd)
イスラエル本拠の海運大手


CSAV
CSAV (Compañía Sud Americana de Vapores)は1872年に創業されたチリの大手海運会社。同国の富豪ルクシック 一族が支配する。ラテンアメリカでは最大級。独海運大手のハパクロイドとコンテナ事業を統合。


UNITED ARAB SHIPPING COMPANY (UASC)
UASCはDubaiベースの大手海運会社。2016年にハパクロイドとの経営統合を発表。


PIL(Pacific International Lines)
シンガポール拠点の大手海運会社


OOCL (东方海外货柜航运公司、Orient Overseas Container Line
香港に本拠を置く海運大手。日本の日本郵船、ドイツのハパックロイド (Hapag-Lloyd) 、マレーシアのMISC (MISC Berhad) ととのグランド・アライアンスは解消し、コスコとのアライアンスを形成。2017年にコスコによって買収される。


Hamburg Süd Group(ハンブルグ スード)
独複合企業のOetker Group社(エトカー・グループ)傘下の大手海運会社。2016年マースクが買収を発表。


HANJIN SHIPPING(ハンジン・シッピング、韓進海運)
韓国に本拠を置く韓進グループ中核の世界大手海運・コンテナ輸送会社。韓国最大手の航空会社である大韓航空も韓進グループ企業。2016年に会社更生法を申請し、経営破たん。アジア発米国航路は韓国大手建設会社のSMグループへ売却、港湾ターミナルの米ロングビーチやスペインのアルヘシラスは現代商船に売却され、2017年に会社清算決定。


APL (American President Lines)
米国に本拠がある海運大手。1997年にシンガポールの海運大手のシンガポールの政府系ファンドTemasek(テマセク)が出資しているNeptune Orient Lines Limited(ネプチューン・オリエント・ラインズ)が買収。近鉄エクスプレスにAPLロジスティックスを売却。2015年にネプチューン・オリエント・ラインズはCMA CGMにより買収される。



日本の海運大手

2016年に日本郵船、商船三井、川崎汽船がコンテナ船事業を統合。コンテナ船の分野ではビッグ3+中国COSCOに次ぐ規模に。

商船三井
日本郵船と覇を競う日本の海運会社。ザ・アライアンスの一員である。LNG船にも強み。


日本郵船
日本最大級の海運会社。ザ・アライアンスの一員である。LNG船保有数では世界最大級規模。


川崎汽船株式会社
川崎重工業の船舶部を起源にもつ日本の大手海運会社。ザ・アライアンスの一員である。



LNG海運大手の動向

Nakilat(ナキラット)
カタールに本拠を置く国営のLNG運搬会社。Qatar Gas Transport Company(カタール・ガス・トランスポーテ―ション・カンパニー)とも言われる。LNG船保有数では世界トップクラス。ドーハ証券取引所に上場。


Teekay(ティーケイ)
1998年にノルウェーのPetroleum Geo-Services(PGS)の事業部門として発祥。LNG輸送に強み。子会社にFPSOを手掛ける会社を保有。北海を中心にサービスを提供。オスロ証券取引所に上場している。


MISC
マレーシアに本拠を置くエネルギー海運大手。LNG輸送にも強み。マレーシア国営石油会社のペトロナスとの取引が多い。



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